【世界で5番目に読まれる本】「アルケミスト」のあらすじと魅力をご紹介【名言も交えて】

文学・小説

今なお全世界で読まれ、世界で5番目に読まれている本としても有名な「アルケミスト

オバマ元大統領やウィル・スミスなど、多くの著名人も愛読するという代物。

その肩書きに負けないような、小説でありながら「人生の本質」について深く学ぶことができる一冊です。

少しスピリチュアル的な要素もありますが、読むと自分の内側から不思議な力が湧いてきて、何か行動を起こそうと思わせてくれるような力があります。

僕自身も自らの人生、これからどう生きるかを考える上で少なからず影響を受けた作品です。

今回はこのアルケミスト」のあらすじと魅力をご紹介していきたいと思います!

  • 「人生で大切なことについて知りたい」
  • 「日々に満たされなさを感じている」
  • 「やりたいことはあるが、一歩踏み出す勇気が出せない」

そんな方にぜひ読んでいただきたい内容です。

それでは早速いきましょう!

「アルケミスト」のあらすじ

羊飼いの少年サンチャゴは夢で見た隠されし宝物を探すため、エジプトのピラミッドへと旅に出る。

サンチャゴは旅の中で出会う人々やその身に降りかかる様々な出来事から、学びを得ることを通じて成長していく。

時には騙し取られたお金を稼ぐためにクリスタル屋で働いたり、イギリス人と出会ったり、砂漠で民族間の争いに巻き込まれて命を脅かされたり、運命の女性ファティマと出会いながらも旅を続ける。

そんな中でサンチャゴは一人の錬金術師(アルケミスト)と出会う。

彼は世界に通じるたった一つの法則を教えてくれた。

その甲斐もあり、サンチャゴは苦境を乗り越えついに目的の宝物を見つける。

その時サンチャゴが悟った人生の本質とは一体何なのか。

【名言も交えて】「アルケミスト」から学べること

夢を追うことの大切さ

多くの人は自分の夢や本当にやりたいことよりも、世間体や「人からどう見られるか」を優先して人生を生きてしまいます。

序盤に出てくるパン屋なんかがその良い例です。

そうして本心を抑えた結果、若い時にやりたいと思っていたものすら忘れてしまいます。

そんな人生を生きた結果、死ぬ時には人間どうしてもそのことを後悔してしまうということを、この作品を読んでいてとても感じさせられます。

一度きりの人生。

夢を追いかけて「やりきった!」と思いながら死んでいくのか、

死ぬ時に「こんなはずじゃなかった…」と後悔を残しながらこの世を去ることになるのか。

この先の自分の生き方について考える機会を「アルケミスト」は与えてくれます。

「夢を追求している時は、心は決して傷つかない。それは、追及の一瞬一瞬が神との出会いであり、永遠との出会いだからだ」

自らの本心や運命に従う

この作品において「運命」とは、若い時にやりたいと思ったことを指すとされています。

しかしこれを追うことは簡単なようでとても難しいことです。

どうしても現実との折り合いをつける中で、私たちは本当はやりたくもないことを生活の中心に置いてしまいがち。

「運命」を追求するには、真の意味でも強さが必要になります。

そんな描写からはその難しさと同時に、それでも自らの本心に従って生きることの大切さを感じずにはいられません。

また何かを望んだら地球が助けてくれるとも書かれているのが印象的。

ここはかなりスピリチュアルな要素も含まれますが、こう考えることで救われる方も多いかもしれません。

何にしろ自分の心の持ち方というのがとても大事であるということを痛感させられます。

「心はすべてを知っている」

「僕は自分の運命を実現する途中で、必要なことをすべて学び、夢見たことをすべて経験した」

変化の重要性

この物語では変化していくことの大切さが繰り返し描かれます。

まず注目したいのが主人公と切っても切り離せない関係である羊。羊たちは食べることと寝ることだけできれば満足です。

それらは目の前の生活のことしか考えていない人間の象徴であることに気付かされます。

またエジプトで出会った変化が怖い商人も象徴的。

夢を夢のままにすることで希望を感じ、慣れ親しんだものに囲まれる幸せをこれでもかと言うほど享受しています。

何もしないことは夢に近づくことがない代わりに、何の痛みも伴わないという側面があります。

だからこそ多くの人は現状維持を選択してしまいがち。

ここで実際に一歩を踏み出せるか否かが、自らの夢を叶えて人生をより良いものとできるかどうかに大きく左右してくるということに気付かされます。

人は他人の人生を変えたがるくせに自分の人生は見ない

「世界最大のうそ」 人は人生のとある時点で、自分に起こってくることをコントロールできなくなり、宿命によって人生を支配されてしまう

行動の大切さ

「傷つくのを恐れることは、実際に傷つくよりもつらいものだ」

この言葉に代表されるように、この本では行動の大切さも一貫して描かれます。

印象的なのが理論を重んじるイギリス人の存在。

彼は本を読んで知識を身につけようとするばかりで、実際にそれらを試そうとしません。

そんな描写からは本の中の理論と実際の世界からの経験とのバランスが大事だということに気付かされます。

やはり学ぶ方法は行動を通してだけなんですね。

「今」を生きる

大事なのは過去でも未来でもなく「今」であるということも繰り返し描かれます。

私たちはもう戻れない過去やまだどうしようもない未来に怯えて、行動できなくなってしまいがち。

そんな時はいっそ今だけに目を向けて目の前にひたすら集中するように意識することも有効です。

また夢を追うことと共にその時間、過程を楽しむことが必要であることも読み取ることができます。

特にサンチャゴが「夢はその達成よりもそれまでの過程にこそ楽しみがある」と気づく場面は特に印象的です。

そうであるならば「夢や目標を考える上でも、自分が楽しさを見出せるものを組み込むことが大事なのではないのか」と考えさせられます。

「いつかいつかと願う未来」よりも「より良いを積み重ねていった先にある未来」にこそ価値がある。

そんな人生についての大きな気づきをこの作品からは得ることができます。

「彼は過去の教訓と未来の夢と共にいまに行きたいと思った。」

「毎日は、生きるまでにあるか、またはこの世からおさらばするためにあるのかのどちらかだった」

まとめ

今回は「アルケミスト」のあらすじと魅力をご紹介させていただきました!

後悔しない人生を生きる上で大切なことを教えてくれ、僕自身これからも何度でも読み直したいと思わされるような一冊。

「世界で5番目に読まれている本」

であるのにも頷ける、学びがとても多くて「人生の指針」となってくれるような作品です。

まだ読んだことがないという方にはぜひ一度お手に取ってみていただきたい一冊。

これから生きていく上で大きな役に立ってくれるような気づきが得られること間違いなしです…

この記事が、皆さんが「アルケミスト」の魅力を知り、実際に読んで、人生により良い影響を与える体験をするきっかけとなれば幸いです!