【結局どれが面白いの?】歴代本屋大賞1位のおすすめ7選!【これらは読むべき】

文学・小説

本屋大賞」とは、毎年全国の書店で働く書店員の投票で決定される賞のこと。

言ってみれば「本屋さんのおすすめ」であり、今では直木賞や芥川賞と肩を並べるほどに影響力があるものになっています。

そんな本屋大賞ですが、2004年から始まっただけあって受賞作が意外とたくさんあるんですよね笑

もう受賞作が20近くあって多いからこそ、どれを読めばいいか悩んでしまうという方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、本屋大賞で1位(大賞)に選ばれた作品の中から個人的におすすめの作品を紹介していきたいと思います!

心動かされる小説や美しい作品を探しているという方に、ぜひチェックしていただきたい内容です。

それでは早速いきましょう!

歴代本屋大賞のおすすめ7選!

東京タワー

オカン。ボクの一番大切な人。ボクのために自分の人生を生きた人—-

四歳のときにオトンと別居、筑豊の小さな炭鉱町で、ボクとオカンは一緒に暮らした。やがてボクは上京し、東京でボロボロの日々。還暦を過ぎたオカンは、ひとりガンと闘っていた。

「東京でまた一緒に住もうか?」。
ボクが一番恐れていたことが、ぐるぐる近づいて来る—-

大切な人との記憶、喪失の悲しみを綴った傑作。

自身の母との思い出をエッセイ調で綴ったリリーフランキーさんの自伝小説「東京タワー」

長きにわたる母と息子の物語から、圧倒的な「母の愛」を感じることができます。

人生で大切なものの一つを教えてもらえるような作品です。

読んだ後は自分のお母さんが今以上に大事に感じられ、思わず感謝の言葉を伝えたくなること間違いなし!

関連:【圧倒的な母の愛】小説「東京タワー」のあらすじと魅力をご紹介!

一瞬の風になれ

「速くなる」
――ただそれだけを目指して走る。
白い広い何もない、虚空に向かって……

春野台高校陸上部。とくに強豪でもないこの部に入部した2人のスプリンター。ひたすらに走る、そのことが次第に2人を変え、そして、部を変える――

「おまえらがマジで競うようになったら、ウチはすげえチームになるよ」思わず胸が熱くなる、とびきりの陸上青春小説、誕生。

陸上部での3年間がありありと描かれた青春小説の傑作「一瞬の風になれ」

「友情、努力、勝利」

にちょっとの恋愛要素と「これぞ青春!」と言ったような作品になっています。

読むと間違いなく熱くなることができ、読後の爽快感も半端じゃないです…

この作品を読んで「風」を感じてみてはいかがでしょうか。

関連:【青春小説の傑作】「一瞬の風になれ」のあらすじとおすすめポイント

夜のピクニック

高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。

甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて、歩行祭にのぞんだ。三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために――

学校生活の思い出や卒業後の夢など語らいつつ、親友たちと歩きながらも、貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。

こちらも青春小説の名作ですが「一瞬の風になれ」とはまた違った良さがあります…

登場人物の心理描写が非常に繊細で、じんわりと心動かされます。

作者の恩田陸さんの表現力の高さを感じられるのも魅力の一つ。

映画やドラマでは決して味わえない、小説ならではの体験を味わいたいという方にぜひとも読んでいただきたい一冊です。

関連:【青春小説の金字塔】「夜のピクニック」の魅力とおすすめポイントをご紹介!

天地明察

徳川四代将軍家綱の治世、ある「プロジェクト」が立ちあがる。即ち、日本独自の暦を作り上げること。当時使われていた暦・宣明暦は正確さを失い、ずれが生じ始めていた。

改暦の実行者として選ばれたのは渋川春海。碁打ちの名門に生まれた春海は己の境遇に飽き、算術に生き甲斐を見出していた。

彼と「天」との壮絶な勝負が今、幕開く――

江戸時代の天文学者渋川春海の人生を描いた歴史小説の傑作「天地明察」

夢を追うことの素晴らしさを改めて感じることができるような作品です。

特に男性には刺さるのではないのかというロマン溢れる内容になっています。

自らの人生の方向性に迷った際に読み直したくなるような「道標」となりうる力を持った一冊。おすすめです。

博士の愛した数式

[ぼくの記憶は80分しかもたない]

博士の背広の袖には、そう書かれた古びたメモが留められていた──

記憶力を失った博士にとって、私は常に新しい家政婦。博士は初対面の私に、靴のサイズや誕生日を尋ねた。数字が博士の言葉だった。

やがて私の10歳の息子が加わり、ぎこちない日々は驚きと歓びに満ちたものに変わった。

あまりに悲しく暖かい、奇跡の愛の物語。

小説を読みながら理系の世界に触れるという不思議な体験ができる作品「博士の愛した数式」

数学の美しさというものをこれでもかと言うほど感じることができます。

また数学だけでなく、博士とのやりとりから優しくも心動かされる愛を感じることもできるのも魅力的。

「初代本屋大賞」という記念すべき作品にふさわしい美しい物語です。

羊と鋼の森

ゆるされている。世界と調和している。
それがどんなに素晴らしいことか。
言葉で伝えきれないなら、音で表せるようになればいい。

高校生の時、偶然ピアノ調律師の板鳥と出会って以来、調律の世界に魅せられた外村。
ピアノを愛する姉妹や先輩、恩師との交流を通じて、成長していく青年の姿を、温かく静謐な筆致で綴った物語。

ピアノの調律師という珍しい世界を扱った作品「羊と鋼の森」

同じく音楽小説の本屋大賞受賞作「蜜蜂と遠雷」ももちろん素晴らしいのですが、あえてこちらをおすすめしたいです。

音楽を言葉で表すという難しさとそれを可能にする作者の表現力の高さに驚かされます。

作中ではピアノの音が山の風景で表されるのですが、その優しくも美しい世界が目に浮かぶのがまあ見事!

この体験はぜひ本書を実際に読んで、一度味わっていただきたいです…

かがみの孤城

学校での居場所をなくし、閉じこもっていたこころの目の前で、ある日突然部屋の鏡が光り始めた。輝く鏡をくぐり抜けた先にあったのは、城のような不思議な建物。

そこにはちょうどこころと似た境遇の7人が集められていた――なぜこの7人が、なぜこの場所に。 すべてが明らかになるとき、驚きとともに大きな感動に包まれる。

生きづらさを感じているすべての人に贈る物語。

歴代最高得点で大賞を受賞したのがこの「かがみの孤城」

生きづらさを感じるすべての人にとって救いとなってくれるような力を持つ作品です。

ラストの怒涛の伏線回収の凄まじさは受賞作の中でも間違いなくトップクラス。

その構成力の高さと圧倒的に練られたプロットに心動かされること間違いなしの傑作です。

個人的にもイチオシの作品。ぜひ一度読んでいただきたいです…

関連:【”生きづらい”全ての方へ】「かがみの孤城」の魅力を全力でご紹介

まとめ

今回は、本屋大賞のおすすめ作品7選を紹介してきました!

本屋大賞の受賞作はやはり面白い作品が多いです。

そんな中でも個人的に特におすすめの作品をピックアップしてみました。

どれも自信を持っておすすめできる作品ばかりです笑

今回紹介させていただいた作品から、小説の面白さと素晴らしさを存分に感じてみていただければと思います!

この記事が、皆さんが本屋大賞作品を選ぶ上での一つの参考となり、実際に読んで心動かされる体験をするきっかけとなれば幸いです!