【これだけは外せない7つ】「幸せな人生」に必要なものを本気で考えてみた【哲学や科学的知見から】

哲学・思想

人はみな誰しも「幸せな人生を送りたい」と考えます。

せっかくの一度きりの人生。

自分から苦しんだり、辛い思いをして過ごそうとする人はまずいないでしょう。

しかし「幸せな人生に必要なもの」は何かと聞かれたら、即答できる人は少ないのではないでしょうか。

それだけ「幸せ」というものは掴み所がなく、はっきりと形に表すのが難しいものであると言えます。

一方で今現在幸せそうな人の特徴や科学的な根拠から、ある程度においてなら「幸せ」に必要なものを見出すことができるというのも事実。

そこから見出される共通点を理解し、自らもそれを実践していけば「幸福な人生」を送ることに少しでも近づくことが可能です。

特に昔のように、出世して結婚して家庭を持って、家や車を持つといった、いわゆる「幸せ」が揺らいでいる今の時代だからこそ、こうしたことを考える意味があるとも言えるでしょう。

そこで今回は「幸せな人生」に必要な7つのものについて、哲学や科学的知見も踏まえた上で考えていきたいと思います!

最近の科学研究はもちろん有名な哲学書や文学の内容を、今の時代にも当てはめてみました。

それでは早速いきましょう!

「幸せな人生」に必要な7つのもの

⒈ 人生の裁量権がある:「自由」

「やりたいことを好きな時にやれる」

というのが、シンプルですが幸せな人生を送る上での根幹となります。

すなわち、自らのやることと時間の使い方を自由に決めることができるということ。

逆にやりたくもないことを人に言われたからという理由で嫌々やるのはとても辛いですよね。

実際、幸福度に影響を与えるものを調べた研究で上位にランクインしたのが自らの人生に「自己決定権」があるということでした。

日々の中で自分の意思に基づいてやりたいことを自由にやるという、少し理想じみた毎日を送ることが「幸せな人生」にはとても大切であることは疑いようのないことでしょう。

こうした日常は今の日本社会において、自ら求めることなしには実現することが非常に困難です。

また「自由」を手に入れるためには、やはりある程度のお金が必要になるというのも疑いようのない事実でしょう。

最低限の生活を送る上でも、趣味を楽しむ上でも、その時の選択肢を増やすためにはどうしてもお金が必要になってきます。

これらを踏まえた上で、常に「裁量権」を持って毎日を過ごせているかを自問自答し続けていくことが大事になります。

⒉ 没頭できること、やりたいことがある

人間の脳は他の動物に比べて高機能であるがゆえに、暇があるとどうしてもあれこれ考えてすぎてしまい、終いにはマイナスの感情に陥ってしまいます。

そのため何もやることがない「暇」な時間を減らすことが、幸せな人生には必要不可欠と言えます。

この点で、今目の前において没頭できることや心からやりたいことといったものは大きな役に立ってくれます。

時には寝食を忘れるまで夢中になれたり没頭できるもの。それは仕事や趣味など人によって様々でしょう。

実際、人は何かに没頭する時に「フロー」という状態になるのですが、この時に幸福度が高まるということもわかっています。

この際は「生産的幸福」と「享受的幸福」の二種類があることにも注意したい所。これらのバランスを取ることで飽きることを減らせます。

どんなものにせよ、そのような夢中になれるものを持てるかどうかが日々の充足感を高める上でとても大事です。

(何かに没頭することで、やたらに他者からの承認を求めなくてよくなるのも魅力的)

逆にこうしたものが無くては、人生はあまりに長く感じられ、退屈なものになってしまうということは経験的にも理解できるはず。

時間も忘れてその世界にのめりこみ、暇な時間というものを遠ざけてくれるような対象を見つけられるかどうかが「幸せ」を考える上でとても重要です。

⒊ 日々「成長」を感じられる

毎日の中で、昨日より少しでも前進しているという感覚も幸せな人生には必要不可欠だったりします。

毎日が同じようなことの繰り返しの中では、いずれ飽きが来てしまい、そこに楽しみや充実感を見出すことは難しくなってしまいます。

これではやはり幸福度を著しく損ねてしまうのは想像に難くありません。

やはり人間同じことの繰り返しではどこかで退屈を感じてしまい、毎日を楽しく感じられなくなってしまうもの。

いくら「安定」を求める人でも、これからの残りの人生、毎日が全く同じだとしたらさすがに絶望を感じずにはいられないでしょう。

そんな中でも、昨日や一ヶ月前の自分と比べて「少しでも成長することができた!」という感覚は、私たちにたしかな満足や達成感を与えてくれます。

ちなみにこの「成長」を求める性質は、人間の本能的なもので遺伝子レベルで組み込まれているものらしいです。

これは意識しないと割とないがしろにされがちな要素であるので、常日頃から「自らの成長や変化」を意識しておくことが大切です。

⒋ 健康的な体と心

やはり「健康」は幸せな人生を考える上でどうしても外せません。

実際、お金持ちの多くはこの健康に莫大な投資をしていることが多いのだとか。

いくら時間やお金があっても、病気がちで一日の大半をベットの上で過ごさなくてはいけないという状態ではさすがに幸せを感じるのは困難でしょう。

これは先述の「好きな時にやりたいことをやる」ということを著しく妨げてしまいます。

「自由」を達成するためのものとして、健康はとても大きな役割を担うものであると言えます。

また健康な体は、健康な心をも育てます。

健康でいると自然と前向きな気持ちでいることができ、ネガティブになることを防いでくれます。

幸せとはあくまで主観的なものであるため、これを決める「心」がマイナスの状態では、いつまでも幸福感を感じることができません。

こうなることを防ぎ、健全な心がもたらす恩恵を受けるためにも、良質な睡眠と健康的でおいしい食事、適度な運動には常日頃から気を付けたいものです。

⒌ 自分にとって最適な人間関係

「幸せな人生を送るために、最も大切なものは人間関係である」

とハーバード大学での研究でも示されるように、私たちが「人間」である以上、他者との良い人間関係は幸せな人生を送る上で必要不可欠です。

いくらお金や自由があったとしても、孤独でそれを一緒に分かち合う人がいなければかえって虚しいだけでしょう。

気の許せる家族や友人との何気ない会話や交流は、無くなって初めてわかる、かけがえのないものであり、私たちにとって非常に大切なものです。

誰か一緒に食事をする人がいるということも、人のあたたかみを切に感じることができる良い機会だったりしますよね。

そうした「人との繋がり」や「愛」は私たちに大きな充実感と幸福感を与えてくれます。

またそこに人数の多寡は関係ないのだとか。

なるべく多くの人間と関わりたい人もいれば、心を許せる数人の人間と付き合う方が落ち着くという人もいるのが普通です。

この点は自分の性格や好みをしっかりと把握した上で、自分にとってベストな形を模索していきたい所。

(それでも「自立したもの同士の人間関係」であることはとても大事。どちらか片方が依存しているような形になると、必ず負担が生じて長続きしません)

人と比べてどうではなく、あくまで自分にとってベストな人間関係を築けるように日々努めるのが大事です。

⒍ 自尊心、自己肯定感

自分のことを素直に認めて、己に価値を見出してあげるということも幸せな人生には必要不可欠です。

逆にそれ無しではいつまでも他者の評価を気にするような「他人の人生」を生きてしまい、いつまでも自らの人生に充実感を感じることができません。

「自分嫌い」なまま人生を生きていくのは、どうも好きになれない主人公の漫画や小説を延々と読まされるようなもの。

そんなの辛いし、まず面白くもないので絶対に嫌という方が多いはず。

こうなるのを避けるためにも、ありのままの自分自身を認め、自尊心や自己肯定感を持てるようになることが大切です。

自分について理解することは、自らの能力を活かせる適切なフィールドを考える上でもとても役になってくれます。

これは一見難しそうでも、コツさえ掴めば誰でもできてしまうものなので、ぜひ日頃から実践してみていただければと思います。

「幸福は、自分に満足する人のものである」 アリストテレス

⒎ 最適な仕事

多くの哲学書でも言われていることなのですが、幸せな人生に「仕事」は必要不可欠です。

これを聞くと「なんで仕事なんかしなくちゃいけないんだ!」と考える方も多いかもしれません。

こうなってしまうのは仕事がつまらなく、お金や生活のために嫌々やっているという場合が多いです。

しかし本来、仕事というものは私たち個々人が持つ能力や強みを活かして、他者に価値を与えることができる本当に数少ない手段です。

人間は自分一人で感じる幸せよりも、他者に貢献したことで感じる幸せにより大きな幸福を感じる生き物。

自分だけが楽しいという状況が続けば、初めのうちは良くてもどこかで満たされない感覚を抱いてしまうというのが人間の面倒くさい所でもあり、面白い所でもあります。

そのため自らの長所や強みを活かして、他者に価値を提供できる仕事に携わることが「幸せな人生」をぐっと引き寄せてくれるんですね。

(この自分の能力を活かせるというのが、ボランティアなどとはまた違った充足感を生み出してくれます。また適切な形で承認欲求を満たせるのもポイント)

実際成功者の多くが巨万の富を得てもなお働き続けるのは、その飽くなき金銭欲に従う金の亡者となっているのではなく、単に自分がしている仕事が楽しいからという場合がほとんどです。

そんな誰もが羨むような日々を送るためにも、自分にとってベストな仕事を見つけ、それに全力で取り組むことが、実は幸せな人生への近道であったりするようです。

まとめ

今回は「幸せな人生」に必要なもの7つについて考えてみました!

総じて、精神的な穏やかさというのはどの主張にも共通しているのでおおかた間違いがなさそうです。

もちろん「幸せ」というものはあくまで主観的なものなので、そこに絶対の正解はありません。

(その性質上、陽気でいるとか感謝を忘れないとか信仰を持つといった内面的なことも大きく関係してくるのも事実でしょう)

実際「快楽や熱狂、はたまた“不幸”の中にこそ幸福がある」「孤独こそ至高の幸福」「幸福とは、苦痛のない状態である」という主張もあるから難しいところ。

やはり「幸福」は人間の永遠のテーマの一つというだけあって、その答えを見つけるのが非常に難しいものです。

しかし大多数に当てはまる要素から、ある程度自らの「幸せ」を逆算することも可能と言えるでしょう。

今回紹介した7つでうまくバランスを取れば、かなりの確率で幸福に近づけるはずなので、自分なりの正解を見つけられるようにお互い頑張っていきましょう。笑

この記事が、みなさんが各々の「幸せな人生」を考える上での何かしらのヒントの一つとなれば幸いです!

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自然が多い田舎で日々文章を書いて暮らすデカい男(Z世代)

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