日々の中で何かと生きづらさを感じてしまうことが多い内向型。
内向的であることをどこか否定的に捉えてしまい、自分に自信を無くしてしまっているという方は意外に多いはず。
かつての僕自身もまさにそうでした。
周りの人のように明るく振る舞ったり、わいわい楽しく仲良くするということがどうも苦手でいつも一人で孤立しがち。
「自分はダメな人間なのかもしれない…」
そう思うことが何度あったことか。
そんな時に出会って価値観を大きく変えてくれたのが、この「内向型を強みにする」という本です。
「こんな自分でも価値があり、ありのままで良いのかもしれない」
と思えるようになり、その後の人生がうんと楽になって、生きる上での指針を与えてくれたようにも感じます。
この内容は内向的なことで悩む、多くの方に知っていただきたいと心から思います。
そこで今回は、この「内向型を強みにする」の内容を紹介していきたいと思います!
- 内向的な自分を好きになることができない
- 内向型についてその特徴やルーツを知りたい
- 内向型として生きるためのヒントを得たい
こんな方にぜひ読んでいただきたい内容です。
それでは早速いきましょう!
「内向型を強みにする」を要約
そもそも内向型とは
人間には二種類あると言われています。
それが「外向型」と「内向型」です。
その違いは数多くありますが、それらを形成する根本的な要素に「エネルギーのチャージ方法」があります。
外向型は人と会ったりイベントに参加したりして回復する一方、内向型は一人で静かにゆっくりとした時間を過ごすことで回復します。
人と触れ合うことで回復するなど内向型にとっては想像もできないことかもしれませんが、外交型の人にはこれが事実としてあります。
なぜこうなるかというと、外向型は外界の刺激からエネルギーをチャージするのに対し、内向型は外ではなく自分の内からエネルギーを得るということをするから。
これには両者の間で脳の神経系において大きな違いがあるということが関係しているそうです。
また両者の特徴として以下のことが挙げられます。
- 外向型:自分の周りに興味関心、明るく活発、話し上手、どんどん行動する、協調性がある
- 内向型:自分の頭の中に興味関心、一つのことに深く集中する、よく考える、クリエイティブ
このように外向型と内向型はその神経系の違いから、その特徴が大きく異なっていると言うことができます。
種の生存に必要な分類
ではなぜこのような二つのタイプが生まれたかというと、それが人類という種の存続に有益だったからに他なりません。
どんどん外界へ出ていき仲間内へ新しいものをもたらす外向型、一方でコミュニティ内でそこの少数と深く安全な関係を作る内向型。
両者がいることで、食糧の獲得や共同体での統治などのバランスがうまく取られ、人類が長く生き残っていく上で有効に働いていたというわけです。
このことからも外向型と内向型はどちらが優れているというわけではなく、お互いが人類の存続のために必要だったということがわかります。
自分の得意なことを担当して、不得意なことを任せていたからこそ、こうした形態になっていたと言うこともできるでしょう。
生きづらさの原因
ではなぜ内向型の方ばかりが生きづらさを感じることが多いのかというと、外向型が多数派で、内向型は少数派であるというのは紛れもない事実だから。
諸説ありますが、人類における外向型と内向型の割合は大体3:1であると言われています。外向型が75%、内向型が25%といったところ。
このため社会ではマジョリティの外向型に合わせられた考えが「常識」として扱われている場合が多いです。
この事実が内向型を苦しめるんですね。
「社交的に明るくハキハキと話し、多くの人と仲良く付き合おう」と外向型が得意とすることが理想とされがち。
しかし話すのが苦手なため無口で自分の殻に篭もりがちな場合が多く、少数の深い人間関係を好む内向型にとっては、その理想を達成することが難しく感じられてしまいます。
こうした世間とのギャップが、内向型が生きづらさを感じてしまう大きな原因になっているんですね。
内向型のための暮らしのヒント
そんな外向型が多い世界で少数派の内向型はどのようにやっていけば良いのか。
世間の「常識」というものを変えるのはやはり困難であるので、その中でうまくやっていく方法を身につけることが重要になります。
以下ではその具体的なものについて見ていきましょう。
静かな一人の時間を持つ
外向型よりも消耗しやすく、すぐに疲れてしまう内向型には、一人になって穏やかに過ごせる時間というものが必要不可欠です。
この時間が取れないといつまで経ってもエネルギーをチャージすることができず、常に寝不足のような感覚の中で生きていくことになりかねません。
そのため自分がどういった時にリラックスすることができ、エネルギーをチャージできるのかということを理解することがとても大切。
コーヒーを飲んでいる時や好きな音楽や小説の映画の世界に浸っている時、一人で自然の中を散歩している時などなど。
これらはほんの一例ですが、自分の落ち着ける時間というものをしっかりと理解しておくことがとても大事です。
その上で疲れを感じたらその都度自分が回復できる行動をとることで、日常の中で少しでも楽に生きられるようになります。
たまには「外」に触れ合う
自らの内面に意識を向けることが得意な内向型だからこそ、逆に外の世界に触れる時間をとってあげることも重要です。
外の世界に触れることで、自分の頭の中では思いもよらない新たな刺激と出会えるということが往々にしてあります。
自分の内で完結させてしまいがちな内向型だからこそ、こうした外に触れる機会は大きな価値をもたらしてくれます。
そこで得た新たな刺激をまた内省に活かすことができれば、ますます良い活動につなげることもできますよね。
しかし自分一人でこれを行うのが難しいと感じる方は外向的な友達を持つのもおすすめ。
自分のことを理解した上で外の世界に連れ出してくれるような友人が一人でもいれば、その人を通じてうまく外界と接点を持つことができ、自分の世界を広げることが容易になります。
自分にベストな環境で働く
自分にとって居心地が良い環境を見つけることができたら、一気に自らの才能に磨きをかけることができるのも内向型の特徴です。
一つのことに深く集中し、掘り下げていくことは「成功」に必要不可欠だと言われます。
内向型は生まれつき何かを突き詰めることが得意であるので、この気質を活かせば大いに自らの人生に活かすことができます。
そのためには人と会わずに課題にマイペースに取り組むことも重要になります。
内向型はその性質上じっくりと考える時間を与えられることで、創造性を伴う優れた思考ができると言われています。
逆にテキパキとタスクをこなしたり、締切に追われるばかりの中ではその力を十分に発揮することができません。
こうした点を踏まえた上で、今ではインターネットが発達し、あまり人と接しなくても他者に価値を提供してお金を得ることができるようになりました。
内向型はこれをうまく活用しない手はありません。
もし仮に今の職場でやりづらさを感じている場合には、ネットを介した仕事を探してみるのも一つの解決策となってくれるでしょう。
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内向型としてどう生きるか
以上のような特徴を踏まえた上で、最後に内向型としてどのように生きる道があるのかについて見ていきましょう。
まず大事になるのは自分が内向型であることを自覚した上で、それらを否定せずにしっかりと認めてあげることです。
自分は内向型でこういう人間なのだからとある意味で開き直ってしまうことで、だいぶ楽になることができます。
それができればもう話下手だったり、初対面の仲良くなれないことに引け目を感じて、自分への評価を勝手に落としてしまうようなことは少なくなるはず。
また自分が内向的だからこそ、同じように社会で苦しむ内向型の人たちの気持ちがわかるとも言うことができます。
そうした人に向けて自分の内面世界を活かして、何か価値を提供するという道があるのも事実です。
このようなことができれば、少なくとも内向型に生まれたということは決して無駄なことではなく、むしろプラスに捉えることもできるはず。
ありのままの自分を認めた上で、そんな自分だからこそ提供できる価値は何なのかを突き詰めていきましょう。
僕自身もそうしていきたいと思います。
まとめ
今回は「内向型を強みにする」の内容を紹介してきました!
周りと違う自分に対して、どこか否定的な内向型の方にぜひ一度は読んでいただきたい一冊です。
大げさに言えば、内向型の方にとっては世界の見方を変えてくれるような力があります。
僕自身この本には大きく救われたと感じています。
大勢の人がいる場所が苦手、初対面の人との会話が気まずい、自分の話をするのが苦手といったネガティブな面に落ち込むのはやめ、
自らの優れた集中力や共感力の高さなどの内向型としての価値や長所に目を向けるきっかけとなってくれること間違いなしです。
なのでまだの方で少しでも気になるという方は、ぜひ実際に読んでいただければと思います。
今ならKindleやAudibleで無料で読めてしまうみたいなので、まだの方はこの機会にお見逃しなく!
この記事が、内向型であることに悩む方の一つの救いとなり、自分をしっかりと理解した上で毎日をより良く生きていくことができる一つのきっかけとなれば幸いです!