【ダークな本音や内面が垣間見える】米津玄師の闇が深いけど魅力的な曲7選

音楽

今や老若男女問わず幅広く、非常に多くの人々から支持を集めている米津玄師さん。

彼の楽曲のメロディや歌詞が素晴らしいのは、もはや言わずもがなですよね。

そんな中でも、楽曲から時折垣間見える闇深くてダークな一面も彼の一つの特徴と言うことができます。

米津さん自身の内面や本音を吐露したような歌詞や表現には、妙に心を惹きつけられ、さらに彼の世界観に魅せられるきっかけともなります。

そこで今回は、そんな米津玄師さんのダークな一面を感じる闇が深い曲7選を紹介していきたいと思います。

それでは早速いきましょう。

米津玄師のダークで闇が深い7曲

Black Sheep

米津玄師 1st Album『diorama』クロスフェード
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米津さんの楽曲の中でもとりわけ暗い雰囲気を漂わせる初期の一曲「Black Sheep」

タイトルの「黒い羊」は、キリスト教世界の中で「変わり者」や「ハグれもの」の喩えに使われる言葉です。

楽曲では、歌詞の通りに歌わないという常識外れの表現が聴いていてとても印象的。

これにより精神的にも肉体的にも「異常」であることがよく表されています。

彼自身が感じていたであろう、世間に馴染めない者の絶望感ややるせなさのようなものが、その歌詞やメロディからまざまざと感じられる一曲です。

(サビは諸説ありますが「I can bless you」と歌っていると思われます。「bless you」はキリスト教で他者の幸福を祈る「祝福」を行う際のフレーズ。これをまさに今自分がどん底にあるような状態で言うのですから、ものすごい皮肉になっていることに気付けます。)

ディスコバルーン

米津玄師 1st Album『diorama』クロスフェード
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こちらも1stアルバム「diorama」に収録されている初期の一曲「ディスコバルーン」

薄っぺらくて中身のないように感じられる周りの人達を「風船」に喩えているのが印象的です。

そこからは周囲の人々への嫌悪やどこか厭世的な内面の様子を感じることができます。

メロディも全体的に尖っていて攻撃的な印象が感じられるような一曲です。

ペトリコール

「ペトリコール」とは「雨の匂い」を指すギリシャ語のこと。

雨が降ってぼやけた世界で一人いることを

「これは夢かもしれない」

と表現しているのが印象的です。

そんな手触り感がない世界で生きていく、ある種の絶望感を感じることができるような一曲です。

amen 

曲調からしてとても暗い雰囲気が漂っている一曲「amen」

歌詞からも「死」を連想させるような、とても重苦しい印象が見て取れます。

そして罪を告白をするような、許しを請うような、キリスト教的世界観をも感じさせられるのが印象的。

そんな米津さんの内面を形作る一つの大きな要素に触れることができるような一曲です。

ララバイさよなら

世間や業界への批判的な態度を見て取れるような一曲「ララバイさよなら」

「ララバイ」とは「子守唄」のこと。

曲の中では付き合いきれない世の中から逃避するように眠りに就こうとするのが印象的です。

「お前なんかにやるもんか」

という歌詞もとても印象的。

米津さんの曲の中でもとりわけ攻撃性のようなものを感じることができます。

でしょましょ

米津玄師 馬と鹿 radio / Kenshi Yonezu "Uma to Shika" radio
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「令和」に年号が改められるも、思わず目を背けたくなるようなことが続く中で作られた一曲「でしょましょ」

ゆっくりした曲調の中にも、ひしひしと湧き上がってくるような負の思いを感じることができます。

やるせない世の中で生きていく。

そんなある種の諦めのような感情を感じざるにはいられない歌詞に注目です。

ETA

米津玄師 - M八七 Radio / Kenshi Yonezu - M87 radio
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「M八七」のカップリング曲。

「ETA」とは「到着予定時刻」を表す言葉で、空港などで使われます。

「以津真天(いつまで)」という日本の妖怪話から着想を得たのだとか。

その世界観を踏襲した、この世の終わりを感じさせるような暗い世界観が印象的な一曲です。

まとめ

今回は、米津玄師さんの曲の中でもとりわけダークな曲7選を紹介してきました。

楽曲からさまざまな一面を見せてくれるのも彼の魅力であると言えるでしょう。

他には「駄菓子屋商売」や「恥ずかしくってしょうがねえ」なんかもおすすめ。

米津さん自身も語るように、こうした暗い世界観から逆に今ある希望や光のようなものに気づくことができるというのも事実。

またこうした暗い内面を持ち合わせているからこそ、逆説的に多くの人々の心を打ったり、プラスの影響を与えるような楽曲を生み出すことができるのかもしれません。

この記事が、皆さんが米津玄師さんのまだ見ぬ魅力に気づき、ますます彼の深みにハマっていくきっかけとなれば幸いです。