【わかった時の爽快感!】米津玄師の歌詞が難しい…けど味わい深い曲7選

音楽

老若男女幅広い世代から支持を集め、圧倒的な存在感を放つ米津玄師さん。

その楽曲は音楽性はもちろん、彼の計り知れない内面から生み出される味わい深い歌詞もとても魅力的です。

物事の本質に迫るような深い洞察や哲学的な命題への思考の軌跡すら伺える歌詞は、好きな人にはとても面白く感じられるはず。

一度聴いただけではよくわからないけど、何度もくりかえし噛み砕く中で理解できた時には、他ではない感動があったりします。

今回はそんな米津玄師さんの楽曲の中から難しいけど味わい深いもの7を紹介していきたいと思います。

それでは早速いきましょう!

米津玄師の歌詞が難しい曲7選

vivi

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米津さんの曲の中でもとりわけ解釈が難しいとされる一曲「vivi」

他者に「自分」を伝えることの難しさが、ビビとぼくの物語にのせて歌われます。

「人が本当の意味で分かり合う」ということの、とてつもない難しさを感じされられるような歌詞が印象的。

周りの人となかなか分かり合えなかった自身の経験に基づいているからこそ、真に迫るような歌詞になっているのでしょう。

関連:【米津玄師の中で最も難解な曲?】「vivi」の歌詞の意味を解釈

Flowerwall

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「何事も自分の捉え方次第」ということに気づかせてくれるような一曲「Flowerwall」

誰も知らない見たことのないものならば今 僕らで名前をつけよう

ここが地獄か天国か決めるのはそう 二人が選んだ道次第

Cメロのこの歌詞がとても印象的。

ある出来事がその時には絶望を伴うものだったとしても、時間が経てば「あれがあって良かった」なんてことは往々にしてあります。

それが未だ自分が経験したことがないなら尚更でしょう。

そんな状況が「花の壁」に喩えられた上で、二人の物語が描かれます。

何か困難な状況に直面した時に、ふっと気持ちを軽くしてくれるある種の希望を提示してくれるような力がある一曲です。

関連:【込められた”哲学的”メッセージとは】「Flowerwall」の歌詞の意味を解釈

ドーナツホール

ハチ - ドーナツホール , HACHI - DONUT HOLE
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「存在」というものについて考えさせられる一曲「ドーナツホール」

ドーナツの穴みたいにさ 穴を穴だけ切り取れないように

あなたが本当にあること 決して証明できはしないんだな

この歌詞がとても印象的。

他者が存在していたという事実は、一体何をもって証明することができるのか。それは自らの記憶や身体感覚か。

極めて哲学的な要素を含むだけに、考えれば考えるほど分からなくなっていくような所があるのも事実。

けれどもそんな難解さがあるからこそ、ある種の面白さを感じることができるような一曲です。

ポッピンアパシー

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意訳すると「ポップな無関心」

私たちは自らの過去の言動や選択について、あれは正しかったのかと考えすぎて動けなくなってしまいがち。それが、

目を開け そうだ少なくとも
自分の塗った色くらいはわかるだろうが

の箇所からどうせ「正解」はない以上、たしかに存在する自分のこれまでの軌跡に目を向けようとしているのが印象的。

どうしようもないことにはいっそ気にしないことで(無関心)、逆にどこか前向きになれるような一曲です。

一見相反するポジティブなワードとネガティブなワードが組み合わせられて、一つの主張になっている点がとても米津さんらしいです。

caribou

米津玄師 1st Album『diorama』クロスフェード
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現代社会のそこかしこで行われている他者へのマウントや論破合戦。

そんな状況への警鐘が感じられるような一曲がこの「caribou」

口喧嘩をする二人の様子が、そのまま歌詞になっているのがとても面白いです。

一方は感情的で、もう一方は論理的。そして論争は終わらずにお互い傷を負いながら「落ちていく」

そんな歌詞を受けて、自分の立ち振舞いをもう一度客観視させてくれるような一曲です。

ナンバーナイン

米津玄師 4th Album「BOOTLEG」クロスフェード , Kenshi Yonezu 4th Album "BOOTLEG" cross fade
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ルーブル美術館の特別展「No.9」のテーマソングとなっている一曲。

歌詞もそれにぴったりなものとなっていて、芸術や時の流れといったものについて考えさせられます。

今見ているものは遠い過去から来たものであり、同様に今私たちが生きた証も遠い未来へと残っていく。

そんな壮大な人の営みについて思いを馳せるきっかけになってくれるような歌詞が印象的です。

ちなみにこの曲の世界観は、宮沢賢治の詩からも感じることができます。

砂の惑星

ハチ - 砂の惑星 feat.初音ミク , HACHI - DUNE ft.Miku Hatsune
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初音ミク「マジカルミライ2017」のテーマソングとなっている一曲「砂の惑星」

「デューン 砂の惑星」をモチーフに、過去の曲のフレーズも引用しながらニコニコ動画の現状やボカロの未来について語られる歌詞が印象的。

米津さん自身ニコニコ動画出身ということで、それを踏まえた上でこの曲を聴いてみるとまた違った風にも捉えられます。

一見何を意味しているのか分かりにくいですが、しっかりと深掘ってみるとそこに込められた意味やメッセージに驚かされること間違いなし…

まとめ

今回は、米津玄師さんの難しいけど味わい深い曲7選を紹介してきました!

ただ良いだけではなく、考えさせられるような歌詞が彼の魅力の一つですよね。

物事や内面を深く突きつめていくことで、このような歌詞が生まれているのではないかと思います。

他にも魅力的なものがとても多いので、気になった方は別の曲もぜひ聴いてみていただければと思います。

この記事が、皆さんがより米津玄師さんの魅力をさらに知って、彼の世界観を一層楽しめる一つのきっかけとなれば幸いです!